"幻の部位""究極の赤み"と呼ばれるシャトーブリアン。牛肉の王様としてサーロインが挙げられるのに対し、シャトーブリアンは女王様とも言われています。
希少性が高く最高級のお肉として知られていますが、実は「ヒレ」の一部だとご存知でしょうか?
今回はシャトーブリアンとヒレの違い、そしてご自宅でシャトーブリアンをおいしく調理する方法をお伝えします。
シャトーブリアンはヒレの一部
ヒレは腰の下のお肉で、一頭から約3%しか取れない希少部位です。ほとんど運動しない筋肉のため食感が柔らかく、脂が少ないのでさっぱりしていて人気があります。
ヒレはテート(お尻側)、シャトーブリアン(中央部分)、フィレミニョン(先端側)と分けられます。テートは脂肪分が少なくあっさりとした味わい、フィレミニョンは脂肪分が多いためコッテリとした味わいです。
両者の間にあるシャトーブリアンは、脂肪の量のほど良さが柔らかさやおいしさを際立てます。また、まったくといっていいほど筋肉を動かさない部位のため、お箸でスッと切れてしまうほど肉質が柔らかいです。
シャトーブリアンをおいしく仕上げる調理方法
シャトーブリアンはとても柔らかいお肉ですが脂肪分が少ないため、火を通しすぎると固くなってしまいます。
おすすめは低温でじっくり時間をかけて調理するステーキです。お店では40分から50分もかけて焼くこともありますが、ご自宅でもおいしく焼くことができます。
事前のひと手間でよりおいしく
お肉自体が冷たいまま焼くと焼きムラができてしまったり、中まで火が通らないこともあります。調理する30分前に冷蔵庫から取り出して常温に戻しておきましょう。
そして焼く直前に塩→胡椒の順番で下味をつけます。
お肉の旨みがギュッと詰まってジューシーに仕上がります。
ご自宅での焼き方
ご自宅で調理される際にも、じっくり時間をかけて調理することをおすすめします。おいしく仕上げるため、下記の2パターンの焼き方を試してみてください。
- 強めの中火で外側がこんがりとするまで焼き、アルミホイルに包んでお肉を休ませ、余熱で火を通す
- 弱火でひたすらじーっくりと焼く
どちらの方法も、お肉は室温に戻しておくことが大切です。
シャトーブリアンは調理方法を少し工夫するだけで、ご自宅でも最高級のお味を楽しめます。
特別な方へのプレゼントや特別な日のおもてなしにおすすめです。